神戸の北野坂で異人館巡りしたら、坂道で心が折れかけた話

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北野坂って、写真で見るとめちゃくちゃオシャレじゃん?

友達4人で神戸に行くことになって、誰かが「異人館行こうよ!」って言い出したのが始まりだった。私はてっきり平坦な場所にレトロな建物がポツポツあるイメージだったんだけど、実際は違った。めちゃくちゃ坂。想像の三倍は坂。三宮駅から北野坂に入った瞬間、目の前に広がる上り坂を見て「あ、これやばいやつだ」って全員で顔を見合わせたのを覚えてる。でも後には引けない雰囲気だったし、とりあえず歩き始めた。

午後2時くらいだったかな。10月の終わりで、日差しは柔らかいんだけど歩いてるとじんわり汗ばんでくる感じ。坂の両脇にはカフェとか雑貨屋とかが並んでて、確かにオシャレなんだよね。石畳の道に街灯が立ってて、ヨーロッパっぽい雰囲気を醸し出してる。友達のユイが「ここインスタ映えするじゃん!」ってスマホ構えてたけど、撮ってる間も私たちは立ち止まって息を整えてた。

最初に入ったのは「うろこの家」。外壁が天然石のスレートで覆われてて、名前の通りうろこみたいに見える建物。中に入ると、19世紀のアンティーク家具とか絵画とかがずらっと並んでて、「へえ〜」ってなる。でも正直、この時点ではまだ余裕があった。庭から見下ろす神戸の街並みもきれいで、みんなで写真撮りまくってた。

問題はここからなんだよね。

異人館って一箇所じゃなくて、坂道沿いにいくつも点在してるわけ。風見鶏の館、萌黄の館、ラインの館…って感じで、全部回ろうとすると延々と坂を上ったり下ったりすることになる。しかも各館の間隔が微妙に離れてて、「次あそこだよ」って指差す方向がいつも上。常に上。神戸の街って海側から山側に向かって傾斜してるから、基本的に北に行けば行くほど標高が上がっていくんだよね。これ、事前に知ってたら心の準備できたのに。

風見鶏の館に着いた頃には、友達のケンタが「もう無理、足パンパン」って言い始めてた。赤レンガの外壁に屋根の上の風見鶏がくるくる回ってて、建物自体はすごく素敵なんだけど、もうみんな建築様式がどうとかより「次は下り坂であってくれ」って祈る気持ちでいっぱいだった。館内に入ると、重厚な階段とか暖炉とか、当時の暮らしぶりが再現されてて興味深いっちゃ興味深いんだけど、ソファ見るたびに「座りたい…」って思考が頭をよぎる。

そういえば中学の時、修学旅行で京都の清水寺行った時も似たような感じだったな。あの時も坂道で死にそうになって、友達と「なんで観光地って坂ばっかなの?」って文句言いながら歩いてた。歴史的な建物って大体高いところに建ってるよね。見晴らしがいいからなのか、防衛上の理由なのか知らないけど、現代の観光客の体力を考慮してほしい…って当時は本気で思ってたっけ。

萌黄の館は淡いグリーンの外壁が特徴的で、隣の風見鶏の館とセットで見学できるチケットを買ってた。この館はアメリカ総領事の邸宅だった建物らしくて、2階のベランダから見える景色がまた絶景なんだよ。神戸港まで見渡せて、「あ、ここまで登ってきたんだ」って実感する。達成感と疲労感が同時に押し寄せてくる瞬間。

ユイが「あそこにカフェあるよ!」って見つけたのは、小さな洋館を改装したっぽいお店。”Kitano Terrace”って名前だったかな。もうみんな即決で入った。店内は天井が高くて、窓から差し込む西日が床に模様を作ってる。注文したのはケーキセットとアイスコーヒー。ふかふかのソファに沈み込んで、冷たいグラスを手に持った瞬間の幸福感ったらない。

30分くらい休憩してたと思う。その間、誰も「次どこ行く?」とか言い出さなかった。暗黙の了解で、みんな体力回復を最優先してた。窓の外を行き交う観光客を眺めながら、「みんな元気だね…」ってぼんやり呟いたら、ケンタが「あの人たち下りだからね」って冷静にツッコんできて笑った。

結局その日は全部で5つくらいの異人館を回ったかな。最後の方はもう惰性で入ってた感じだけど、それぞれの館に個性があって面白かったのは確か。デンマーク館には本物のバイキングの船があったり、オーストリアの館にはモーツァルトの直筆楽譜があったり。こういうの、疲れてなければもっとちゃんと見れたんだろうな…って今になって思う。

帰り道、下り坂を歩きながら「行きより楽だね」って話してたんだけど、下りは下りで膝にくるんだよね。翌日、全員から「筋肉痛やばい」ってLINEが来た。でもまあ、いい運動にはなったかな。神戸の異人館、また行くかって聞かれたら…次は電動自転車とかないのかな、とか考えちゃうけど。

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