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神戸の北野坂を登ったら、異人館より先に息切れした話

北野坂って、なんであんなに急なんだろう。三宮の駅から歩いて10分くらいで入口に着くんだけど、そこから先が本当にしんどい。私たち5人で「異人館見に行こうぜ」って軽いノリで来たのが去年の11月で、あの日は妙に晴れてて、坂道の途中で汗ばむくらいだ...
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神戸の山奥で、オルゴールの音に包まれて二人きりになった話

六甲山の中腹まで来ると、街の音が嘘みたいに消える。オルゴール館っていう響きに、正直あまり期待していなかった自分がいる。だってオルゴールでしょ? 小さな箱から「チリンチリン」って鳴るやつ。子どもの頃に親戚からもらった宝石箱についてたあれ。でも...
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神戸の山の中で、オルゴールの音だけが響いていた

六甲山を車で登っていくと、途中で急に霧が出てきて焦った。カーナビが示す目的地まであと2キロくらいのところで、視界が真っ白になって、対向車のライトがぼんやり滲んで見える。こういう時って妙に緊張するよね。ハンドルを握る手に力が入って、助手席の彼...
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神戸の水族館で見た、子供の「わあ!」が止まらない午後

週末の神戸須磨水族館は、子供の歓声でうるさいくらいだった。入口を抜けた瞬間、5歳くらいの男の子が「イルカいるー!?」って全力で叫んでて、その声が天井の高いエントランスに反響してた。親は「まだ入ったばかりだよ」って苦笑してたけど、子供にとって...
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神戸の水槽の前で、子どもは何を見ているのか

須磨の水族館に行くと、いつも思う。子どもって、大人が見ているものと全然違うものを見てるんだろうなって。週末の昼過ぎ、チケット売り場を抜けて最初の大水槽に差し掛かると、もうそこは完全に子どもたちの領域だ。ガラスに張り付くように顔を近づけて、指...
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神戸の須磨海岸で過ごす夏と、人のいない砂浜を歩く理由

須磨海岸に初めて行ったのは、たしか7月の終わりだった。友達に誘われて電車に揺られて行ったんだけど、正直それまで「神戸で海水浴」っていうイメージがあんまりなくて。大阪湾だし、どうせ混んでるんだろうなって思ってた。駅を降りて歩き出すと、もうその...
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神戸・元町の高架下で二人、何も決めない午後

元町の高架下って、なんであんなに落ち着くんだろう。初めて連れてきたのは去年の秋だったか、それとももっと前だったか。記憶が曖昧なんだけど、とにかくあの薄暗い感じと、頭上を電車が通るたびに響く鈍い音が妙に心地よくて、それからというもの特に用事が...
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神戸港を歩いてたら、風が冷たくて笑った話

神戸港って、なんであんなに風が強いんだろう。彼女が「散歩しよう」って言い出したのは確か土曜の昼過ぎで、僕は正直ソファから動きたくなかった。でも断る理由も特になくて、気づいたらメリケンパークあたりをふらふら歩いてた。海沿いの遊歩道は人がまばら...

神戸・三宮の夜、若者たちが笑いながら通り過ぎていった話

三宮の駅前で信号待ちをしていたら、背後から急に笑い声が聞こえてきた。振り返ると、大学生くらいの男女5、6人のグループが、スマホの画面を覗き込みながらこっちに向かってくる。誰かが撮った変顔の写真でも見てるんだろう、一人の女の子が「やばい、これ...
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神戸・三宮の夜、通り過ぎる声だけが残っていく

三宮の駅前で立ち止まった瞬間、笑い声の塊みたいな集団が横を通り過ぎていった。金曜の夜9時過ぎ。改札を出たところで靴紐がほどけていることに気づいて、しゃがみこんで結び直していたんだけど、顔を上げたらもう彼らの背中しか見えなくて。5人か6人、た...