【神戸観光】女子大生4人で巡る!北野坂・異人館エリアの思い出作り散策プラン

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「ねぇねぇ、あの赤い壁の建物すっごくかわいくない?」

大学3年の美咲の声に、私たち4人の視線が一斉に異人館街のシンボル、風見鶏の館に向けられました。神戸・北野の坂道を、仲良し4人組で歩く休日の午前中。春の柔らかな日差しが、レンガ造りの建物に優しく降り注いでいます。

「写真撮ろう!」とカメラ好きの詩織が声を上げ、私たちは風見鶏の館を背景に、いつものように自撮りを始めました。SNSにアップする写真を何枚も撮り直すうちに、観光で訪れている外国人カップルが微笑ましそうに見ていることに気づき、少し恥ずかしくなりました。

北野異人館街は、明治時代に外国人居留地として栄えた場所。今では神戸を代表する観光スポットとして、年間を通じて多くの観光客で賑わっています。私たち4人は大学の同じサークルで知り合い、休日にはよく一緒に観光スポットを巡っています。

「この辺りって、昔の外国人商人たちが暮らしてたんだよね」と歴史好きの結衣が解説を始めます。「特に1868年の神戸開港後は、多くの外国人が住み始めて、今でも残っている異人館が建てられたんだって」

私たちは北野坂を上りながら、次々と現れる異人館に目を奪われていきました。風見鶏の館やウェザーコックハウス、萌黄の館など、それぞれ独特の建築様式を持つ建物が、まるでヨーロッパの街角にいるような錯覚を起こさせます。

「あ!あそこのカフェ、インスタで見たやつ!」と美咲が指さした先には、異人館をリノベーションした素敵なカフェがありました。レトロな外観と現代的なインテリアが見事に調和した空間で、私たちはアフタヌーンティーセットを注文。優雅な気分を味わいながら、おしゃべりに花を咲かせました。

「神戸って、坂の街なんだね」と、少し息が上がっている莉子が言います。確かに北野坂は結構な傾斜があり、歩いているだけでも運動になりそうです。でも、坂を上るたびに広がる神戸の街並みと港の景色は、その疲れを忘れさせてくれるほど素晴らしいものでした。

異人館街を散策していると、あちこちで記念撮影をする観光客の姿が目につきます。地元の方らしき人々も、この歴史ある街並みを大切にしている様子が感じられました。店先には外国語の案内表示も多く、国際色豊かな雰囲気が漂っています。

「次はどこに行く?」と詩織が地図を確認します。私たちは異人館めぐりの後、北野から南京町に向かうことにしました。坂を下りながら、スマートフォンで写真を見返す私たち。どの写真も笑顔があふれていて、この日の思い出がしっかりと刻まれています。

「北野の異人館って、どの季節に来ても素敵だよね」と結衣。確かにその通りです。春は桜と新緑、夏は異国情緒あふれる建物と青空のコントラスト、秋は紅葉と館の調和、冬はライトアップされた幻想的な風景と、季節ごとに違った表情を見せてくれます。

途中、お土産屋さんに立ち寄った私たち。神戸らしい洒落たデザインの雑貨や、地元の人気スイーツなどを物色します。「これ、お母さんにプレゼントしようかな」と莉子が手に取ったのは、神戸モチーフのハンドタオル。みんなで意見を出し合いながら、お土産選びを楽しみました。

北野の街並みを歩いていると、時々思わず足を止めてしまうような素敵な景色に出会います。レトロな街灯、石畳の道、手入れの行き届いた庭園。どれもが絵になるスポットで、詩織のカメラは大活躍です。

「この建物、映画のロケ地になったんだって!」と美咲が教えてくれました。確かに、この雰囲気なら映画の舞台になってもおかしくありません。異人館の中には、カフェやレストラン、ミュージアムとして活用されているものも多く、観光客を楽しませてくれています。

昼食は、地元で人気の洋食レストランへ。神戸牛のハンバーグや、明石の魚介を使ったパスタなど、神戸らしい創作料理に舌鼓を打ちました。窓からは港町神戸の景色が一望でき、観光客だけでなく地元の人々にも愛されている様子が伝わってきます。

「次はいつ神戸に来ようか?」と莉子が提案します。「夜景もきれいだから、次は夕方から来てみない?」という結衣のアイデアに、みんなが賛同。異人館のライトアップや、港の夜景など、また違った神戸の魅力に出会えそうです。

北野から南京町に向かう道中、私たちは今日の思い出を振り返りながら、次の観光プランを立て始めていました。神戸には、まだまだ私たちが知らない魅力がたくさん眠っているはず。これからも4人で、新しい発見の旅を続けていきたいと思います。

帰りの電車の中で、今日撮った写真を見返しながら、みんなで笑い合う。異人館街での思い出は、私たちの大切な宝物になりました。神戸の街は、いつでも温かく私たちを迎えてくれる、特別な場所なのです。

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