【神戸観光】女子大生4人で巡る!北野坂・異人館エリアの思い出作り旅

ALT

「ねぇねぇ、みんな見て!これが有名な風見鶏の館だよ!」

春風が心地よく吹く休日の午前中、神戸・北野坂で響く陽気な声に、観光客の視線が集まります。声の主は、大学3年生の美咲。仲の良い友達3人と一緒に、念願の神戸観光に来ていました。

「美咲ったら、また写真撮影に夢中になってる!でも確かにここの建物、めっちゃフォトジェニックだよね」と笑う莉子。「私も写真、撮りたーい!」と由香が続きます。4人目の愛美は、すでにスマートフォンを構えて、異人館の特徴的な外観を様々な角度から収めています。

北野坂周辺は、明治時代から外国人居留地として栄えた歴史を持つエリア。坂道に沿って建ち並ぶ異人館群は、まるでヨーロッパの街並みを切り取ったかのような異国情緒あふれる景観を作り出しています。

「私、この風見鶏の館のこと、前から気になってたんだ」と美咲が話し始めます。「明治42年に建てられたんだって。当時の外国人商人の邸宅なんだけど、その建築様式がすごく珍しいらしくて」

「へぇ!さすが美咲!勉強熱心だね」と莉子が感心します。実は美咲は、この旅行の計画を立てる時から、北野異人館街の歴史について熱心に調べていたのです。

坂道を上りながら、4人は次々と目に入る異国建築の魅力に引き込まれていきます。萌黄色の外壁が印象的なウェザーコック・ハウス、優雅な装飾が施されたモーブハウス、そして真っ白な外観が特徴的なうろこの家など、それぞれに個性的な建物との出会いに、歓声が絶えません。

「あ!このカフェ、インスタで見たやつだ!」由香が突然立ち止まります。北野坂沿いには、レトロな雰囲気を活かしたおしゃれなカフェや雑貨店が点在しています。古き良き建築と現代的なセンスが融合した空間は、若い女性たちの心をくすぐります。

「お腹空いてきたね。ここでランチする?」と愛美が提案。全員の賛同を得て、築80年以上の古民家をリノベーションしたというカフェに入ります。店内は、アンティーク調の家具と現代的なデザインが見事に調和し、心地よい空間を作り出していました。

「わぁ、この神戸ビーフのハンバーグ、絶対おいしそう!」
「私は神戸風プリンアラモードにしようかな」
「せっかくだから、みんなでシェアしない?」

話に花が咲く中、注文した料理が次々と運ばれてきます。地元の食材にこだわったメニューの数々に、4人の目が輝きます。

食事の後は、さらに坂道を上って北野異人館街の奥へと進んでいきます。途中、手作りアクセサリーのショップや、神戸の地場産業である真珠を扱う専門店なども立ち寄ります。

「ねぇ、この辺りってすごくない?昔の人がここで暮らしてたって思うとワクワクする」と莉子。確かに、異人館それぞれに刻まれた歴史を想像するだけで、タイムスリップしたような不思議な感覚になります。

午後になると、北野坂周辺はさらに多くの観光客で賑わいを見せ始めます。地元のガイドさんが、外国人観光客に熱心に異人館の歴史を説明する姿も。

「そういえば、この辺りって夜景もきれいなんだって」と愛美が言います。「うん!特に1月は『北野坂イルミネーション』があるんだよ。レトロな街並みがライトアップされて、まるでおとぎ話の世界みたいになるんだって」と美咲が補足します。

夕暮れ時が近づき、4人は北野坂を下り始めます。振り返ると、斜面に建ち並ぶ異人館群が、夕陽に照らされて幻想的な姿を見せていました。

「今日は本当に楽しかった!また来たいね」
「うん!次は違う季節に来てみたいな」
「私も!それと、まだ行けてない異人館もあるし」
「じゃあ、約束ね!また4人で来よう!」

帰り道、スマートフォンで撮った写真を見返しながら、4人は今日の思い出を語り合います。異国情緒あふれる建築物、おいしい食事、そして何より大切な友達との時間。神戸・北野坂での1日は、かけがえのない思い出となりました。

北野坂は、単なる観光スポットではありません。明治時代から続く歴史と文化が息づく街並みは、訪れる人々の心に深い印象を残します。そして、その魅力は時代とともに進化し続け、若い世代の心も掴んで離さないのです。

美咲たち4人の楽しげな後ろ姿は、これからも多くの人々が訪れ、新たな思い出を作り続けるであろう北野坂の、まさに象徴的な風景でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました