神戸の須磨海岸で夏を使い切る方法、あと冬の話も少し

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須磨海岸に着いたのは朝の8時半だった。

駐車場はまだガラガラで、砂浜には犬の散歩をしている人が二人だけ。海の匂いって、本当は潮と藻と、あとちょっとだけ生臭さが混ざったやつなんだけど、朝はそれが爽やかに感じるから不思議だよね。夏の須磨は昼になると人でごった返すから、静かな海が見たいなら午前中に来るしかない。砂はまだ冷たくて、裸足で歩くとひんやりする。波打ち際まで行くと、小さな貝殻が打ち上げられてて、子どもの頃はこれを集めるのが楽しかった。今はもう拾わないけど。

神戸で海水浴って言ったら須磨海岸なんだけど、正直なところ、ここは「きれいな海」ってイメージじゃないかもしれない。透明度で言えば沖縄とか和歌山には負けるし、砂浜もそこまで白くない。でも、アクセスの良さと、あの「ちょうどいい感じのゆるさ」が須磨の魅力だと思ってる。JR須磨駅から歩いて10分もかからないし、山陽電車の須磨浦公園駅ならもっと近い。都会の真ん中にある海って、そういうものだと思う。泳げて、遊べて、帰りに駅前のコンビニでアイス買って帰れる。それで十分じゃないかな。

7月の終わりから8月にかけては海の家が並んで、浮き輪のレンタルとかシャワーとか、一通り揃ってる。家族連れが多くて、子どもたちがキャーキャー言いながら波と追いかけっこしてるのを見ると、夏だなって思う。砂浜にパラソル立てて、クーラーボックス持ち込んで、一日中ぼーっとするのが最高なんだよね。泳ぐのもいいけど、個人的には浅瀬で座ってるだけでも楽しい。波が来るたびに体が揺れて、太陽が水面でキラキラ反射して、頭が空っぽになる感じ。

去年、友達と須磨に来たとき、ビーチボールを持ってきたんだけど、風に飛ばされて沖の方まで行っちゃったことがある。取りに行こうとしたら思ったより深くて、結局諦めた。あのボール、今どこにあるんだろう。

夏が終わると、須磨海岸は急に静かになる。9月に入ると海の家は撤去されて、砂浜には何もなくなる。観光客も減って、地元の人が散歩してるくらい。この時期の須磨が、実は一番好きかもしれない。人がいないから砂浜を端から端まで歩けるし、波の音だけが聞こえる。秋の海は夏より色が濃くて、空気も少しひんやりしてて、なんというか、落ち着く。夕方になると夕日が海に沈んでいくのが見えて、それを見ながらベンチに座ってると、時間を忘れる。

冬の須磨はもっと静かで、砂浜を歩いてる人なんてほとんどいない。風が強くて寒いから、防寒しっかりしないと無理なんだけど、冬の海も悪くないよ。波が荒くて、ザザーッていう音が大きくて、迫力がある。海岸沿いの遊歩道を歩いてると、ジョギングしてる人とすれ違うくらいで、ほぼ誰もいない。この「誰もいない感じ」が、都会の中にある海とは思えないくらい贅沢に感じる。須磨離宮公園の方まで歩いていけば、高台から海が見渡せて、神戸の街並みと海が一緒に見える。あの景色、何回見ても飽きない。

須磨海岸の近くには「オーシャンテラス」っていうカフェがあって、そこのテラス席から海を見ながらコーヒー飲むのが好き。夏は混んでるけど、オフシーズンなら空いてて、ゆっくりできる。窓際の席に座って、波の音を聞きながらぼーっとする時間が、個人的には最高の贅沢。

結局、須磨海岸の魅力って、「いつでも行ける」ってことなんだと思う。特別な準備もいらないし、思い立ったら電車で行ける。夏は泳いで、それ以外の季節は散歩する。それだけのことなんだけど、それができる場所が近くにあるって、意外とありがたいことなのかもしれない。

次の夏、また行くかどうかは分からないけど。

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