神戸の北野坂を登ったら、異人館より先に息切れした話

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北野坂って、なんであんなに急なんだろう。

三宮の駅から歩いて10分くらいで入口に着くんだけど、そこから先が本当にしんどい。私たち5人で「異人館見に行こうぜ」って軽いノリで来たのが去年の11月で、あの日は妙に晴れてて、坂道の途中で汗ばむくらいだった。友達のユウタが「これ登山じゃん」って文句言いながらも、スタバのカップ片手に登ってる姿が今でも笑える。

坂の途中にある雑貨屋とかカフェとか、正直最初は全然興味なかったんだけど、息継ぎの言い訳に「ちょっと見てこうよ」って入るわけ。で、気づいたら30分くらい滞在してる。小さな輸入雑貨の店で、誰かが「これ絶対使わないでしょ」って言いながらアンティークのティーカップ買ってたし、私もよくわからない香水のサンプルを3つももらってきた。店員さんが外国の方で、片言の日本語で「これ、おすすめね」って渡してくれたやつ。今でもポーチに入ってるけど、結局一度も使ってない。

異人館エリアに着いたのは、たぶん昼過ぎだったと思う。最初に見えてくるのが風見鶏の館で、あの赤い屋根が青空に映えててインスタ映えするんだけど、みんな写真撮るのに夢中で誰も中に入ろうとしない。入館料がかかるからってのもあるけど、なんていうか、外から見るだけで満足しちゃうんだよね。

そういえば、高校の修学旅行で京都に行ったとき、金閣寺の前で同じようなことがあった。みんな写真だけ撮って「はい次」みたいな。あれと似てる気がする…だけど。

萌音が「あっちにもっと小さい館あるよ」って指差した方に歩いていったら、うろこの家っていう建物があって。外壁が本当に魚の鱗みたいにキラキラしてて、近くで見るとちょっと不気味だった。でもそこの庭から見える神戸の街並みが最高で、港の方まで全部見渡せる。風が強くて、誰かの帽子が飛びそうになって、みんなで追いかけたのも懐かしい。

入館したのは結局、ラインの館だけ。ここは無料だったから。中に入ると古い家具とか調度品が並んでて、100年前の生活を想像してみるんだけど、正直ピンとこない。「この時代にスマホあったらどうなってたんだろうね」とか、どうでもいい話をダラダラしながら2階に上がって、窓から外を眺めた。その窓ガラス、歪んでるのね。古いガラスだから。それを通して見る景色がなんか揺れて見えて、タイムスリップしたみたいな感覚になった。

お腹が空いて、近くの小さなカフェに入った。店の名前は確か「メゾン・ド・モーヴ」とかそんな感じだったかな。メニューが全部フランス語っぽくて読めなくて、適当に指差して注文したらキッシュが出てきた。めちゃくちゃ美味しかった。窓際の席で、外を歩く観光客を眺めながら食べるキッシュって、なんか特別な感じがする。隣のテーブルにいた外国人カップルが日本語のガイドブック見ながら困ってて、私たちも英語できないのに「ウィーキャンヘルプユー?」とか言って話しかけたのは今思うと恥ずかしい。でも楽しかったな。

帰り道、下り坂だから楽だろうと思ったら、これが意外と膝にくる。ユウタが「明日筋肉痛だわ」ってずっと言ってて、本当に次の日LINEで「歩けない」ってメッセージ来た。私も太ももが痛かった。

観光地って、行く前はすごく期待してて、行ってる最中は「こんなもんか」って思うんだけど、帰ってから写真見返すと「あれ、めっちゃ楽しかったな」ってなる。北野の異人館もそんな感じで、建物自体よりも、坂道でバカ話しながら登ったこととか、わけわからないお土産買ったこととか、そういうのが記憶に残ってる。

また行きたいかって聞かれたら、正直微妙。でも誰かが「行こう」って言ったら、たぶんついていく。そんな場所。

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