神戸の北野坂で異人館巡りしたら、予想外に疲れた話

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北野坂の入口に着いたとき、すでに誰かが「坂きつくない?」って言ってた。

友達4人で神戸に来たのは、確か去年の秋口だったと思う。誰が言い出したのか覚えてないけど、「異人館って映えるらしいよ」みたいな軽いノリで決まった旅行だった。朝10時くらいに三宮駅で集合して、とりあえずスタバでコーヒー買って、それ持ったまま歩き始めたんだけど、この判断が後々響いてくるとは思わなかった。

坂道を登り始めて5分もしないうちに、みんなの会話が減ってくる。最初は「あの建物レトロじゃない?」とか「写真撮ろう」とか盛り上がってたのに、だんだん息が切れてきて。私が持ってたトートバッグも地味に肩に食い込んでくるし、10月なのに汗ばんでくる感じ。観光地の坂道って、地図で見るより絶対きつい。

風見鶏の館に着いたときは、正直ホッとした。赤レンガの外観が青空に映えて、確かにインスタ映えする。入場料払って中に入ると、ひんやりした空気と古い木の匂いがして、なんだか落ち着く。階段がギシギシ鳴るのも含めて、「異国感」みたいなものがちゃんとあった。2階の窓から見える神戸の街並みが思ったより広くて、「ここまで登ってきたんだな」って実感する。

そういえば、うちの祖母が昔「神戸は坂の街だから、ヒールで行っちゃダメよ」って言ってたのを急に思い出した。あのとき「大げさだな」って思ったけど、完全に正しかった。一緒に来てた友達の一人がまさにヒール履いてて、「もう無理かも」って途中でコンビニでスニーカー買おうとしてたくらい。結局買わなかったけど、帰りの電車で足が腫れてた。

萌黄の館は風見鶏の館のすぐ隣にあって、こっちは淡い緑色の外壁が特徴的。正直、2軒目になると少し飽きてくる部分もあったんだけど、ベランダから見える景色は風見鶏とはまた違った角度で新鮮だった。建物の中を歩きながら、「昔ここに住んでた外国人ってどんな生活してたんだろう」とか考えてたら、一人が「メイドとかいたのかな」って言い出して、そこから妙にメイド喫茶の話になって脱線した。神戸の異人館でする会話じゃない。

北野坂沿いには小さなカフェや雑貨屋が点在してて、歩いてるだけで楽しい。「KITANO BLUE」っていう青い看板のカフェが気になったけど、満席で入れなかった。代わりに入った名前も覚えてない小さな喫茶店で、レモンスカッシュ飲みながらしばらく休憩。窓の外を観光客がぞろぞろ歩いてるのを眺めながら、「みんな同じルート歩いてるんだろうな」って思った。

うろこの家は坂をさらに登った先にあって、着いたときにはもうみんな無言。でもここの外壁に貼られた天然石のキラキラした感じは、疲れを忘れさせるくらい綺麗だった。館内に飾られてる絵画とか彫刻も本格的で、「これ本物なの?」って何度も確認したくなる。庭に置かれてるイノシシの像が妙にリアルで、触ったら冷たくて、真夏だったら気持ちよかっただろうなと思った。

帰り道、下り坂は楽だろうと思ってたけど、これが意外と膝にくる。登りとは違う筋肉を使うのか、途中で太ももがプルプルしてきて、「明日絶対筋肉痛だ」って全員で言い合ってた。三宮まで降りてきたときには、もう夕方近くて、街に明かりが灯り始めてた。

結局その日は、駅前の居酒屋で生ビール飲んで、「疲れたね」「でも楽しかったね」みたいな当たり障りない感想を言い合って解散した。異人館自体はすごく良かったけど、正直、体力勝負な観光だったなって。次行くなら、もっと軽装で、スニーカー必須で…あと、坂道を甘く見ないこと。

それだけは確実に言える。

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